【パリ】マルシェでのお買い物!スーパーと比べると…?

2020-10-05

マルシェってどんなところ?

今回はフランスのマルシェのお話です。マルシェ(Marché)とはフランス語で市場のことで、この記事では主に食材を扱っている市場(Marché alimentaire)を扱います。フランスでは、比較的どこの街に行ってもマルシェがあり、特にご年配の方はスーパーにはほぼ行かずマルシェでしか食材を買わない、という方もいらっしゃるようです。

良質な食材、旬の味

特にパリの場合、南のオルリー空港の近くにRungis(ランジス)市場という世界最大の卸売市場があり、世界各国から新鮮な食材が集まってくるため、それらが午前中のうちにパリのマルシェの店頭に並びます(Rungis市場は個人での見学はできず、こちらのサイト(フランス語)で予約できるガイド付きツアーに参加する必要があります。朝4時集合とハードルは高く、参加費も85€と結構なお値段です)

スーパーで買うよりも3割程度値段が高いことも多いですが、食材の質は圧倒的にマルシェのほうがいいです。人によっては、魚だけはマルシェで買う、というように鮮度にこだわる特定の食材のみマルシェで買い物をするという方もいらっしゃるようです。八百屋では旬の野菜・果物が並ぶため、季節の移り変わりを感じ取ることができます

フランスのマルシェ
色とりどりの食材がずらり。日本で見かけないようなものも珍しくありません。

常にやっているとは限らない

毎日やっているマルシェもありますが、週1-2回しかやっていない場合も少なくありません。事前の情報収集が大切です。例えばパリの場合は、こちらのサイトで営業時間を確認することができます(2020年4月現在はCOVID-19の影響により、全て閉鎖されているようです)。

また、マルシェごとに特徴があり、いくつかのマルシェを回ってみるのも面白いかと思います。魚屋、肉屋、八百屋などはどこのマルシェにもありますが、それらが複数あったり、花屋やパン屋、雑貨屋などがあったり、バーカウンターのように売ってるものをその場で食べることができたりと、非常にバリエーションに富んでいます。

事前に気をつけること

殆どの場合、商品は山積みになっているので、身振り手振りを使ってあれがほしいこれがほしいと順番に店員さんに伝える必要があります。フランス語しか通じないという店員の方もいらっしゃいますが、英語が通じる場合もあります。ただ、その場合でも少しでもフランス語を使えると喜ばれるので、かんたんな数字だけでも覚えていくと非常に喜ばれるでしょう。

注意が必要なこととして、マルシェではクレジットカードが使えないことが多いです。使える場合でも20€以上でないと使えないなど、少額の場合には使えないことも多いので、必ず現金を持っていくようにしましょう。また、きちんとした袋をもらえないことも多いため、エコバッグや小さめのキャリーケースなど、買ったものを持ち帰るためのアイテムを忘れないようにしましょう。

パリのマルシェ紹介!

今回は、先学期のENPCの語学の授業でマルシェで写真を撮る、というプロジェクトを行っていたので、その時訪れた2つのマルシェをご紹介します。他にもたくさんのマルシェを訪れているので、そちらについてはまた後日ご紹介します!

アクセス抜群!中心部のマルシェ

まずはパリ中心部、日本人街もあるオペラのほど近くのMarché St.Honoré。パリの中心部にあり、観光で訪れる方にも非常に便利な場所です。

通常ですと、水曜日の午後と土曜日の午前に営業していますが、水曜日には開いていないお店もあるようで、土曜日の午前中のほうが賑わっていました。土曜日は朝7時からやっているので、観光の前にふらっと覗いてみる、というのも面白いと思います。

フランスのマルシェ
ここではマルシェがあるときのみ車道を封鎖し、歩行者天国になっています。マルシェの向かいにはテラス席のあるカフェもあるので、カフェからマルシェの様子を眺めるのも面白いかも?

訪れたのは10月の最初の土曜日、朝9時位に行ったので少し肌寒かったですが、それでもお客さんは絶え間なくやってきており、賑わっておりました。その後に用事があったので実際に買い物はしなかったのですが、食材を眺めていたらお店の方が挨拶してくれて親切に色々教えてくれました。« Bonjour »と挨拶をすると非常に迎え入れてくれるので、お店の方の目を見てしっかりと挨拶をするようにしましょう(これはどこのお店でも基本です)。

フランスのマルシェ
声をかけてくれた魚屋の店員さん。写真を撮っていいか伺ったところ快くOKしてくれたので、1枚パシャリ。

八百屋は複数あり、どの店でも非常にきれいな野菜・果物が並べられていました。また、花屋でも色鮮やかな花がたくさん並べられていました。

フランスのマルシェ
フランスのマルシェ

高級住宅街のマルシェ

続いて紹介するのは、パリの西側、16区のPassy(パッシー)という場所にあるMarché couvert de Passyです。Marché couvert(マルシェ・クーヴェル)は屋根付きのマルシェということで、先程のが屋外だったのに対しこちらは屋内にあります。通常は火曜日から土曜日の日中、及び日曜日の午前中に開いていますが、お昼の休み時間があるのでこちら(フランス語)でかならず時間を確認してから行くようにしてください。

こちらは屋内で、さっきのSt. Honoréよりも広かったこともあり、売られている食材のバリエーションが豊かだったように思います。魚屋では色とりどりの魚に加え、貝やうになども売られていました。

フランスのマルシェ

また、イートインコーナーなどもあり、買ったその場でいただくこともできます。

フランスのマルシェ
おいしいフランス産ワインとのペアリングも楽しめます

また、肉屋では様々なお肉が売られていました。牛、豚、鶏に限らず、鴨やうさぎなど、フランスの肉屋では様々なお肉が売られています。また、パテやソーセージなど、加工肉もありますし、場所によってはお惣菜のようなものも売られています。

フランスのマルシェ
こちらの鶏は羽がついた状態で売られていました

さらに、パティスリーもあり、フランス名物・マカロンなどもたっぷりと並べられていました。

フランスのマルシェ
色とりどりのマカロン。眺めるだけでも楽しいですね。

こちらのマルシェで驚いたのは、食材に限らず、雑貨屋などもあったことです。時計を売ってたり、掃除用具を売っていたりとなんでもあり、といった感じでした。

フランスのマルシェ
マルシェの一角にあった時計屋。マルシェにこのようなものがあるとは思っていませんでした。

このように、フランスのマルシェはいろいろなものが買えます。フランス人の食生活を想像することもできますし、何より様々な食材を見ているだけでも非常に楽しいので、COVID-19に伴う騒動が収まったら、旅行で訪れた方もぜひ一度行ってみることをおすすめします!

今後、マルシェで役立つフランス語の解説なども行っていく予定です…!