【初投稿】非日常の生活~COVID-19による外出制限を受けて~

2020-10-05

はじめに

こんにちは、たまねぎです。僕のプロフィールについては、プロフィールページを御覧ください。

さて、このブログでは僕のフランスでの留学生活や、その準備の過程で経験したこと、やっておいてよかったこと持ってきよかったものヨーロッパでの旅行に役立つことなど、多くの人に役立つような記事を書いていきたいと思って作りました。すでにフランス留学を開始してちょうど1年が経ってしまい、今更始めるのもどうかと思ったのですが、やはり何らかの形でアウトプットをしたほうがいいと思ったこと、COVID-19(新型コロナウイルス)に伴う外出制限令の発動によって時間的な余裕が比較的生まれたことなどから始めてみることにしました。

非日常の生活、道の写真
外出制限の発令に伴い、人通りはさっぱりなくなりました

過去にlivedoorなどのサービスを使った無料ブログをやったことはあったのですが、今回は独自ドメインを取得するところから始めたので、様々なトラブルにも見舞われながら設立に丸2日かかりました。正直わからないことも多く、大変でしたがなんだかんだちゃんと作れたかな、と思っています。

フランスでの隔離生活

さて、報道を通じて知っている方も多いと思いますが、ヨーロッパでイタリア・スペインについで被害の大きいフランスでのCOVID-19の状況の変化をすごいざっくりとまとめてみました。

1月末最初の感染者が確認される
2月中旬フランス国内で最初の死亡者が出る  
 この頃から、当時コロナウイルスが最も流行していた中国人差別、並びにアジア人差別が一部で顕在化し、ニュースになる
2月末フランス国外への渡航歴のない感染者が増加する
3月上旬頃感染者・死亡者が急激に増加し、パリ市内などでもマスクをしている人が見かけられるようになる
3月10日頃次の週からの学校の閉鎖が検討される
3月12日エマニュエル・マクロン大統領が急激な感染者の増加を受け、学校の閉鎖や旅行の制限を発表
3月14日翌日からのカフェ、レストランなど生活をする上で必須ではない商業施設の閉鎖を発表
3月16日翌日からの罰則付きの外出制限令の発表
3月下旬感染者・死亡者が急激に増加し、マスクや人工呼吸器などの医療物資の不足が顕著になる
表にまとめてみると、急激な状況の変化に改めて驚かされる。失業手当や中小企業に対する保障、休校の措置、入国制限などそれぞれの対策がアナウンスされてから実行に移されるまでのタイムラグの短さにびっくりさせられました。

ここ数日、フランスの死者は1日500人前後で推移しており、ついに中国での死者数を超えてしまいました。特に重症患者の多い東部のGrand Est地域圏(ストラスブールなど)やパリ周辺のÎle-de-France地域圏からは、TGVやヘリコプターなどを使って比較的病院のキャパシティに余裕のある地域(フランス国内、及びドイツなど)に一部の患者を輸送しているようです。

非日常の生活、TGV
TGVはそのほとんどが運休されており、一部の編成の内装を医療用に取り替えて、患者の輸送に使われています

外出制限令とその結果

このような状態なので、感染の拡大を抑えるため、表に書いてあるとおり3月17日から外出制限令が発表されています。現在、外出が認められているのは

  • テレワークができない仕事の場合の職場と家の往復
  • 食料品店/薬局などでの生活必需品の買い物
  • 遠隔では不可能な病院での診察
  • 家族の面倒を見るため
  • 1時間以内かつ家から1km圏内における個人的な運動(他の人との接触があるものを除く)、同居人同士での散歩、犬などの散歩
  • 役所などからの呼出状に伴う出頭
  • 市役所などの要請による公共の利益のための活動への参加(医療ボランティアなど)

のみに限定されており、いずれの場合も以下のような証明書と身分証明書(パスポートなど)の携帯が必要です。証明書には名前、住所、出生地などに加えサインを場所、日時を記載してサインをする必要があります。テンプレートはインターネット上で配布されていますが、プリンターなどを持っていない場合はすべて手書きする必要があります(※4月6日月曜日より、モバイル版の証明書がリリースされました)。

非日常の生活(attestation de deplacement)
外出理由の証明書。氏名、生年月日、出生地、住所を記入し、該当する外出理由にチェックをつけた上で日付、外出日時を書いてサインします(4月2日現在)。

証明書を携帯していない場合、初犯は罰金135ユーロ(約16,000円)となっていますが、違反者が多かったために罰金の上限額は引き上げられ、現在は最高3,700ユーロ(約44万円、過去30日以内で4回以上の場合)となっています。

イタリアなどではどうやら少しずつ感染のペースは落ちているようで、この外出制限には感染拡大阻止に対する一定の効果があるのではないか、と思っています。

日本でも感染者が最近急激に増え始め、なんらかの形で移動などが制限されるのも時間の問題なのではないかと考えています。移動を制限することが感染拡大防止につながるようなので、日本の皆さんには可能な限り移動を控えるようにすることを強く推奨します。仕事などについても、在宅で行えるように早めに(といってももう遅いかもしれないですが)環境を整えておくことを強く推奨します。

非日常の生活、スーパーの様子
スーパーでは入場制限が行われており、このように間隔をあけて並びます。
非日常の生活、寮からの様子
寮の自室から撮った写真。大学の前の道路で普段ならそれなりに人通り・車通りがありますが、ほとんど誰もいません。

このブログで書いていきたいこと

このブログを作った経緯にはCOVID-19の流行が大きく関わっています。なので(?)、当面の間はCOVID-19関連のフランスの状況も随時報告していくつもりですが、このブログで書きたいことは

  • 留学準備の段階でやっておいてよかったこと
  • 留学生活の様子
  • 留学の手続き
  • 語学の勉強

等、主にこれから留学をする人、留学を考えている人に役に立つ内容です。が、それ以外の人にも楽しんでいただきたいので、フランスのレストランで役立つ会話、ヨーロッパ旅行に役立つ豆知識なども紹介できたら、と考えております。

当面の間は外出禁止令が出るまでの間の体験を書いていくことになりますが、みなさんに読んでいただけるようなものを作れるようにがんばります。よろしくお願いします。