【海外留学】ホストファミリーとトラブルにならないために気をつけることは?~実際のトラブル例つき~

2020-10-05

5月11日から本当に外出制限が解除されるのかわかりませんが、1ヶ月の外出制限生活で一周回ってこれが当たり前になってきた感じがしています、たまねぎです。

実際にあったトラブルまとめ

5ヶ月のVichyでの語学学校生活の間、ホストファミリーの方々にお世話になりました。全体的に非常によくしていただきましたし、ご飯も非常においしく、いわゆる「あたり」のご家庭だったと思うのですが、特に初期の間はちょっとした細かいことでトラブルになったりもしました

お湯の使用量多すぎ事件

一番最初に注意されたのは、お湯の使いすぎです。正直、これについては今まで一度も注意されたことはないので、非常にびっくりしました。特段お風呂が長いわけでもないので、今までそのようなことをいわれたことはありません。とはいえ、これはあくまで日本の中の話で、今になって思ってみるとフランス人は全体的に水の使用量に非常に敏感な人が多いように思います。詳細を少し綴ってみましょう。

今年の4月は非常に天気がよく、東京よりも暖かいくらいで非常に快適に過ごしていますが、去年ヴィシーに着いた頃は非常に寒かったので、毎日震える思いをしていました。部屋にはセントラルヒーティングの温水暖房が備え付けられてありましたが、あまり強いものではなかったので部屋の中も少し肌寒いくらいでした。僕は日本人の中では非常に暑がりの部類なので、普通の日本人の方なら寒いと感じるくらいだったと思います。ただ、旅行先のホテルで非常に強力なセントラルヒーティングの温水暖房に遭遇したこともあるので、設定の問題だったんだと思います。

ビシーの空
到着して1週間くらいのビシーの空。晴れた日はほとんどなく、気温は10度に届かないくらいの日が続き、暖房も弱めだったため非常に寒かったです。

そんな時、日本人としてはお風呂に浸かってゆっくり温まりたいところですよね。しかし、日本の外に出ると湯船に浸かるというのはさほど当たり前のことではありません。ホストファミリーのご家庭にはバスタブはなかったので、いつもより少し長くシャワーを浴びていました。

日本人一般に当てはまる話…

すると、翌日、ホストマザーからお湯使用量について注意を受けました。曰く、僕がシャワーを使いすぎたせいでタンクのお湯をほとんど使い切ってしまったらしく、ホストマザーが水シャワーを浴びる羽目になった、ということです。30年以上語学学校の学生を受け入れてきたベテランホストマザーいわく、日本人は全体的にお湯を使いすぎる傾向にあるので注意してほしいとのことでした。以降、お湯の出しっぱなしをやめるなどかなり注意するようになりました。

世界の生活用水使用量
水道技術研究センターより、各国の一人一日平均水使用量。アメリカは例外ですが、日本は世界的に見ると水使用量が多い国です(世界平均の約2倍)。各国にでかけた際は気をつけましょう。

家庭内騒音事件

続いては家庭内での騒音事件です。僕がホームステイした家は1階がリビング・ダイニング、2階がホストファミリーの部屋、3階がホームステイしている学生の部屋という感じで、3階には僕を含めて3人の学生が滞在していました(夏の間は2階にも学生が滞在し、最大5人の学生が滞在していました)。

家が非常に古く、階段の上り下りでもそれなりに音が響いていたのでそれなりに音に関しては気を使っていたのですが、思わぬところから音問題に関しての注意を受けました。

ここでポイントとなるのが、ホストファザーがホテル勤務をしていたので、毎日3時起きの生活を送っていたということです。そのため、ホストファザーは寝る時間も早く、この家で暮らしている人は22時以降はシャワーを使わないというルールがあったようです。

ところが、その事実を当初知らなかったため、ある日23時頃にシャワー使ってしまい、非常に怒られました。このような例は珍しくないようで、友達が住んでいたアパートではトイレやシャワーの音が響き、近隣の住民からクレームが来たことがあるため、夜間はトイレを流せない、とのことでした。パリなどによく見られる古いアパートなどではこのようなことは今もよくあるみたいです。

模様替え事件

今回紹介する最後の事件は模様替え事件。おそらく滞在中最も揉めた事件です(とはいえ僕が悪いと今では思っています)。

4月頭にヴィシーに到着した時、僕が使って良い部屋を1部屋紹介してくれたのが以下の部屋でした。

ホームステイの部屋
到着した時の部屋の様子

屋根裏にあった部屋のため、天井が斜めになっていますが、広さはかなり余裕がありました。入口を入ってすぐ正面に衣装箪笥、右の角に机と椅子が置かれ、真ん中にベッドが置いてある、という体制でした。奥には窓があり、窓のすぐ下のところにセントラルヒーティングの温水暖房があります。冷房はありませんでした

始めはよかったのですが、この部屋で2週間くらい過ごした頃、だんだん使い勝手の悪さが気になりました。具体的に気になったのは

  • 入口を開けた瞬間に衣装箪笥があるため、非常に圧迫感がある
  • 部屋の電気が非常に暗く、また窓に背中を向ける配置になるため、机に向かうと非常に暗い

という2点のポイントです。

この部屋を使うのが1週間だけとかであれば大丈夫だったかもしれませんが、これに気がついたときに滞在期間が4ヶ月ほど残っていたということ、ヴィシーはあまりすることがなく、特に天気が悪い日は部屋で過ごす時間が多かったことから、この2つの問題を解決するべく、同じ家に滞在していた語学学校の中国人の学生に手伝ってもらい、部屋の模様替えを敢行しました。

模様替え後
配置換え後の部屋の様子(滞在終了時の写真なので少し散らかってますが…)

窓から一番遠く、少し暗かった部分に衣装箪笥を追いやり、そこに置かれていた机を窓の近くに持っていくことで、明るさと圧迫感の2つの問題を一気に解決しました。

問題は、この時ホストファミリーに相談をせずにやってしまったことです。1週間に1度入ってくれる掃除のときにホストマザーがこれに気が付き、非常に怒られました。床に痕などが残ったりしないよう細心の注意を払ったので、みっちり起こられた後は特に大事にもならず済みましたが、もし床に傷などがあったら賠償してもらうと厳しく言われ、その後1週間くらいはホストファミリーとの関係も非常にぎこちなかったです。非常に軽い気持ちで勝手に模様替えをしたことを反省しました。

トラブルを起こさないために…

このように、ホームステイをすると何かとトラブルが起こりやすいです。考えれば当たり前なのですが、赤の他人の家に(お金を払ってるとはいえ)長期間泊まり込んでいるので、小さい揉め事の種は常にあります。

今になって思うのは、このようなトラブルを避けるため、

  • 家庭の独自ルールを滞在開始時に事前に確認しておく
  • 過去にホームステイをした学生の行動で問題になったことを食事のときなどに聞いてみる
  • 同じ家にホームステイしている他の学生がいれば注意点などを聞いてみる
  • 報告・連絡・相談を早めにする
  • 滞在先の文化・習慣などをある程度勉強していく

といったことをやっておくべきでした。特に、今回のホームステイでは語学学校の取り決めの元、炊事洗濯掃除など全ての家事をホストファミリーにやっていただいていたため、ホストファミリーのハウスルールをしっかりと確認してそれを遵守するべきだったな、と思っております。文化圏も全く違いますし、家の作りなんかも違ったりするので、日本じゃ考えられない(と個人的に思うような)ルールもいくつかありました。これらに気づいてから積極的にホストファミリーに相談をするようにした結果、最終的にはホストファミリーとの関係も非常に良くなり、今となってはいい思い出になっています。今後ホームステイをされる方は、ぜひ参考にしてみてください!