【フランス語】イチからフランス語を勉強して半年でフランスの大学院のフランス語の授業を受けている僕のリスニング勉強法

2020-10-05

ずっと家にこもっているため、ほとんど体力を使っていないはずなのに睡眠時間が劇的に増えました。どうしてこんなに眠いのか気になります。

フランス語のリスニングは難しく感じる…

さて、今日はフランス語学習者が一番苦戦する(と思われる)フランス語のリスニングについてお話をしていきたいと思います。僕はフランス語学習歴がまだ1年ほどなので、町中のフランス人の会話も全部聞き取れるというほどではありません。日本語だとぼーっと聞いてるだけでもある程度内容が頭に残るなんてこともありますが、フランス語ではそんなことは絶対にありません。それでも、きちんと集中することができれば大統領の演説などは字幕なしでもある程度わかりますし、ENPCでのフランス語の授業もある程度まで内容を理解できています

2020年4月13日のフランス大統領によるフランス語の演説(コロナウイルスについての今後の方針)。発音もきれいですし、スピードも比較的ゆっくりなので、ある程度リスニングできました。

しかし、1年前にフランス語の勉強を始めたときは全く聞き取ることができず、はっきり言って悲惨な状況でした。それもそのはず、フランス語のリスニングは日本人にはかなり難しいものだと思います。そこで、まずは僕の思うフランス語リスニングが難しい理由を2つお話します。

その1:日本語にはない発音がたくさんある

まずはこちら。英語の場合もそうなのですが、フランス語には日本語にない音が多く存在し、その中には日本人の耳には聞き分けにくい僅かな音の違いも多くあります。英語と共通で親しみがあるものとしては、« b » と « v » の違いなどがありますし、こちらは英語とはやや違いますが « l » と « r » の違いもあります(フランス語の « r » の音はなかなか発音が難しく、慣れるまでは聞き取ってもらえないことも多かったです)。母音の違いも中々難しく、未だに苦しめられることが多いです。

その2:知っている単語が違う音で聞こえることがある

僕にとっての最大の敵はこいつ。知ってるはずの単語が全然違う感じに聞こえることがあるので、非常に苦しみました。

これには、「リエゾン」「エリジオン」と呼ばれるものが関連しています。フランス語を勉強されている方ならご存知の方がほとんどだと思いますし、ここで詳述するとあまりにも記事が長くなってしまいそうなのでやめておきますが、ざっくり言ってしまえば前の単語の最後の子音と次の単語の最初の母音がくっついて発音される、ということです。例えば、「私の友人(単数)」を意味する « mon ami » は「モンナミ」、「私の友達(複数)」を意味する « mes amis » は「メザミ」といった感じで発音されてしまうため、元々の「アミ」という音とは違って聞こえてきます。

リスニングの勉強を始める前に

さて、ここまでリスニングの難しさを解説しましたが、難しいポイントを予め抑えておけば、それに対する対策ができるようになります。

先程の2つの難しいポイントを意識する

まずは日本語にはない音をしっかりと発音できるようにすること。僕もまだまだ完璧ではないですが、発音をフランス人に直してもらえるようになってから、以前よりもきちんと聞き分けられるようになった気がします。

小さい時から勉強する場合はあまり意識しなくてもできるようですが、大人になってから勉強する場合、自分である程度発音できないと聞き分けられるようにはなりません。まずは1つの音ごとにそれらを区別して発音できるようになりましょう。

この段階では、フランス人にマンツーマンで指導してもらうのが理想ですが、中々そのような環境を整えるのは難しいです。そのため、YouTubeなどに落ちている発音のコツのようなビデオが役に立つと思います。「フランス語 発音」などと入力するとたくさんビデオが出てきますので、それらを見ながら正しく音を出すための口の動かし方を覚えましょう。自分の声を録音し、お手本と聴き比べるのも有効です。

YouTubeにはビデオがたくさんあるので、自分の好きなものを参考にするといいと思います。

僕の場合、語学学校に通っていたものの発音についてはあまり直されなかったので、ENPCに来てから苦労する羽目になりました。語学学校の場合、マンツーマンの場合を除いて、生徒全員が少しずつ癖のある発音をしているため、全て直しているとキリがない、というのがあるかもしれません…。

さて、2つ目の音のつながりについては、これと言った解決策は今の所提示できません…。ただ、ある程度の対策はできます。というのも、「エリジオン」を起こす単語は10個程度しかないですし、「リエゾン」を起こす単語もよく使われるものは無数にあるわけではありません。なので、それらをある程度抑えてしまえばある程度まではこの音の変化をカバーすることができるようになります。よく聞く「リエゾン」「エリジオン」を覚えてしまう、というのがある程度効果的です

リスニングの勉強に使ったツール

さて、フランス語のリスニングを勉強する前に抑えておくポイントを解説したので、最後は語学学校にいる間などに使っていた教材を3種類ご紹介します。

もちろん、これ以外に語学学校の授業をフランス語で受けていたり、ホストファミリーと食事のときに会話をしたりとフランス語を聞く機会がたくさんありましたが、そうでない場合でもこのような教材を使えば少しずつフランス語のリスニングの練習はできると思いますよ!始めから完璧に聞き取ろうとせず、まずは文章の大体の内容を理解できるようにすることを目標としましょう。

全レベル対応!動画とドリルで鍛えるTV5MONDE

最初にご紹介するのは、TV5MONDEです。フランス語学習者のための教材となっており、お題となっているビデオを聞いてからクイズに答えるという形式になっています。3~5回ほど繰り返して聞く構成になっており、段々とクイズの内容も難しくなっていくため、非常に勉強になります。最後にはスクリプトもあるため、シャドーイングもできますレベルごとに多数のエクササイズが用意されており、同じビデオでも複数のレベル向けに教材が準備されているなんてこともあり、初心者からB2レベルまで使えるサイトです。レベルが上ってくると実際のニュース番組なども出てきます。

子供向けコンテンツ!内容を把握してから取り組める1jour1actu

また、1jour1actuも非常に勉強になりました。こちらはフランス人の子供向けの動画で、子どもたちの質問に答える形で時事問題を比較的簡単なフランス語で解説している動画です。大人であれば当たり前のように知っていることも多いですし、イラストもたくさんあるので内容はある程度簡単に理解できると思うので、リスニングにもついていきやすいと思います。

ナチュラルスピードのリスニング向け!

ある程度リスニングができるようになってからは、RFI SAVOIRfrancetvinfofranceinterfrancecultureなどといったサイトにあるポッドキャストを聞くようにしていました。ただし、こちらはナチュラルスピードなのではっきり言ってめちゃくちゃ難しかったです。DELFのB2対策にはおすすめです。