【外国語学習】語学力ってどうしたら伸びる?~5ヶ月でDELF B2に合格した学習法~
軟禁生活の終わりが見えなくなってきました。もともとそこまで運動量が多くなかったのに、幽閉されてほとんど動いていないので、室内でできるエクサイズをするようにしています。
0からのフランス語
さて、今日はどうやってフランス語を勉強したのかについてです。現在フランスで勉強しており、【フランス語で授業】を受けるプログラムなので、流石にフランス語の勉強をしないわけにはいきません。
幸い、3月に日本の大学を卒業したあと、9月にフランスの大学で留学を始めるまでに5ヶ月ほど時間があったので、その時間を有効に活用してフランス語の勉強をすることとなりました。
フランスに来る時点での僕の語学スキルは大体
- 日本語ネイティブ
- 英語はTOIEC965、TOEFL iBT95
- 大学1年~2年にかけてスペイン語を1年半履修、基本文法はある程度マスター
といったレベルでした。フランス語はほぼ未経験で、« Bonjour »と« Merci »くらいしか知りませんでした。
英語とフランス語はそれなりに似ている部分があると聞いていたこと、スペイン語とフランス語はルーツが同じで、文法や語彙などがかなり重複していると聞いていたことから、これらの知識がフランス語の習得にあたって役に立つと考えていましたが、5ヶ月で大学の授業についていけるレベルになるようにするためには相当な苦労があるだろうと予想していました。

語学学校:CAVILAM
9月から通う学校に申請をした際、フランス語力は問われなかったのですが、代わりに4月からCAVILAMという語学学校に通い、フランス語の研修を受けることを求められました。CAVILAMに滞在していた間の授業、日々の生活、イベント、旅行などについては順次別の記事を書こうと思いますが、3月31日に語学学校のあるVichy(ヴィシー)という街に着いてから8月24日にその街を出るまで、ほぼほぼ毎日語学漬けの日々を送っていました。

実力の指標:CEFR
4月に初学者向けのコースに入学したのですが、自由時間もかなり勉強していたという甲斐もあってか、8月に語学学校での滞在を終えたときにはDELF B2という試験に合格することができました。このDELFという試験はCEFR(Commun European Framework of Reference for Languages, ヨーロッパ言語共通参照枠)というヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインに則って受験者の語学力を評価する枠組みで、B2の試験に合格するというのはCEFRのB2相当の語学力を有しているとみなされます。欧州評議会のページ(英語)に詳しい説明が載っていますが、初心者からネイティブレベルまで、A1, A2, B1, B2, C1, C2の6段階に分けられています。
英語で授業を受けるプログラムの場合、英米圏の大学だとC1レベルの英語力を求められることが多いようですが、非英語圏の大学での英語を用いたプログラムの場合にはB2レベルの英語力を要求されるようです。例として、TOEICでは785点から960点までがB2レベルとみなされるようです。
同じ家にホームステイをしていた中国人は、同じく初学者から始めてCAVILAMでの滞在9ヶ月の時点でこの試験に合格していました。英語やスペイン語の知識がある程度あったとはいえ、この試験に5ヶ月で合格できた、という事実は非常に励みになりました。どのように勉強をしたのかについてもこの記事でも書こうと思ったのですが、あまりにも長くなりそうなので後日別の記事を書くこととします。
ENPC入学後
さて、無事DELF B2を取得してからENPCに入学したわけですが、外国語で授業を受けたり議論をしたりレポートを書いたりする、というのは簡単な話ではありません。なんとかなるんじゃないか、という思いもありましたが、入学早々にそんな幻想は打ち砕かれました。
というのも、ENPCの先生や学生はしゃべるのが早いんです。語学学校時代は先生も生徒もみんなゆっくり喋る人が多かったですし、ホームステイでお世話になっていた方々もかなり年配の方だったということもあり、ネイティブスピードのフランス語に接する機会が少なかったのです。
幸い、ENPCでは留学生向けのフランス語の授業がある程度充実しており、1クラス10人程度でライティングの授業を受けられるなど、非常に手厚いサポートがあります。フランス語の質問があればすべてその授業の先生に聞くことができるので、非常に頼もしいです。
大切な教訓
フランスに来てから1年が経ち、なんだかんだ困難を伴いつつもある程度フランス語ができるようになりました。
とはいえ、外国語学習には終わりはありません。ニュースを見ていれば知らない単語はいつでも出てきますし、フランス人同士の会話を聞いていても未だにわからないことはたくさんあります。それなりに見直しをして完璧だと思ったライティングをフランス人に見てもらうと、これでもかと間違いを指摘されます。
なので、今もコンスタントにフランス語の勉強を続けています。語学力を急激に伸ばす裏技なんてないんだな、ということを改めて痛感させられる結果となりました。